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2005年07月25日
小笠原TSL
竹芝、父島間を従来よりかなり短い17時間で結ぶ予定だったTSL(テクノスーパーラナイナー)は赤字が見込まれることから就航が事実上断念された。開発・建造は115億円を投じて国策として行ったが、損をしなかったのは造船した三井造船(7003)だけなのだろうか。経済的には損をしなかったかも知れないが、技術者はこれによりかなりガックリしていることは間違いない。
現在、小笠原までの交通手段としては、おがさわら丸による25時間という長時間の航海が必要だ。TSLは時間短縮が出来るとして多くの島民、小笠原愛好者に期待されていたが、この失敗により特に航路便の話題が再燃することも予想される。
そもそも、小笠原まで行くには竹芝からの航路だけではなく、八丈島や硫黄島からの航路など他にもたくさんあるのである。八丈島や硫黄島まで航空機で行き、そこから船で行くだけでかなりの時間短縮だし、飛行艇を使うという方法もあるのだ。
また、2000m級の滑走路よりも1000m程度の滑走路なら飛行機も小さくなるが、建築費も安いし、やりやすいのではないか。
小笠原までの交通は素人が適当に考えても様々な選択肢ある。このあたりが、いつまで経っても抜本的な解決が出来ない原因の1つであろう。
無駄になるTSLをどこかの民間企業が買取、よりコストを安く、運賃を上げても利益が出るようにという事を考える人もいるだろうが、海運は船員の教育などそう簡単に出来る物ではないので、小笠原海運(そもそも民間企業)なんかが参入しないならほとんど不可能と考えた方がよい。
テクノスーパーライナー(TSL) - 三井造船
テクノスーパーライナーのページ
日本財団四十年の歩み 次世代高速船「テクノスーパーライナー」の開発研究
国土交通省 TSLの実用化に向けた取り組みについて
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小笠原空港計画に対する要望書
< ahref="http://www.tsws.co.jp/">株式会社テクノ・シーウェイズ
小笠原海運株式会社
飛行艇 ベリエフ210(Beriev)
共勝丸
投稿者 kamikura : 2005年07月25日 12:34
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